「ゆれる」

 の映画を観てきました。

あぁ香川さんが良かった。そして表情の奥が怖かった。被害者のお母さんに土下座して謝ってるシーンや、弟に田舎暮らしで家に帰れば親父の世話の毎日で、そんな日常にいるより檻の中にいるほうがよっぽどマシだと不満をぶちまけるシーンや、最後のあの表情などが、ぐっと来ました。やっぱ好きな役者さんです。あとキムにぃやんも良かったなぁ、ああいう検事さんっていそうだもん、私の身内には刑事とか警官とか結構いるのですが、警察関係の人って紙一重なんですよね、「や」の付く自由業の方々と。ホント似た空気を持ってるというか並んでいたら、絶対見分けがつかないと思うもの。ああいう柄悪い検事さんとか(キムにぃやんゴメン)いるような気がする。あと、瀧も出てたりして見所満載でした。脚本も結構よくできていたし、間のとり方が好きな映画でしたよ、日本映画ってなんか変な間をわざと取ってあったりして、嫌だなぁって思うことが多いんだけど、この監督さんの間は好きな感じでしたね。「ゆれる」ってドンピシャなタイトルだと思いました。人間ってなんて不鮮明で不透明なあやふやな生き物だと感じさせられる映画でした。ホント面倒くさい生き物です。